伸縮自在ブログ伸縮自在ブログ
高石工業株式会社 伸縮自在ブログ 各種評価試験 【評価試験】圧縮永久歪み試験について
2022年2月07日

【評価試験】圧縮永久歪み試験について

【ゴム材料の性能評価試験・材料開発支援】

 

 

私たちがゴム材料の性能評価試験・材料開発支援としてお手伝いできることは多岐にわたります。これまで、私たちは様々な研究開発のお手伝いをしてきました。

 

主な取り扱い試験についてご紹介させていただきます。

 

 

 

 

【圧縮永久ひずみ試験について】

 

 

圧縮永久歪(ひずみ)試験は、静的な圧縮やせん断力を受ける部分に用いられる架橋ゴム(加硫ゴム)の圧縮による残留ひずみを測定する試験です。一定温度で一定時間圧縮させた後、圧縮力を除いて一定時間経過後に残留しているひずみを求めます。

 

 

 

 

 

 

試験片の寸法や温度・圧力・時間等はJIS K6252に規定される方法で試験が行われます。

 

 

圧縮永久歪の数値は次のように定義されます。

 

 

  CS={(t0-t1)/(t0-t2)}×100

 

 

     CS:圧縮永久歪み率(%)

     t0:試験片の元の厚さ(mm)

     t1:試験片を圧縮装置から取り出し30分経過した後の厚さ(mm)

     t2:圧縮ひずみを加えた状態での試験片の厚さ(mm)

 

 

 

この圧縮永久歪は圧縮された状態で長期間連続使用された際の「へたり」の度合いをみるものであり、CSの数値が小さいほど「へたり」が少ないということになります。

 

Oリングなどのパッキンは一般的に、圧力をかけてつぶすことで流体をシールする構造であり、この「へたり」が少ない方が長期間にわたってシール性能を保つことができるということになります。

 

ただ、単純に「へたり」が少なければいいというだけではなく、ゴムの使用環境や使用方法、ゴム材料そのものの流体への適合性等を考慮して選定・設計をする必要があります。

 

 

 

私たちは皆さんの研究開発の「ゴム研究開発担当」になりたいと思っています。

 

研究開発に関するお困りごとがあればまず私たちにご相談ください。

 

親身にご要望をお伺いし、課題解決のご提案をさせていただきます。

 

 

ページの先頭へ