ゴムのOリングなどは「パッキング」とか「シール」とか言いますが、この語源は何なのでしょうか?
調べてみました。
★ 「パッキン」の語源は?
パッキン及びガスケット用語についてまとめた「JIS B 0116」では
「回転,往復運動などの運動部に用いるシールの総称。」
とあります。
英語のつづりでは「packing」ですね。
意味を調べてみると、
1
a荷造り; 包装.
b(包装用の)詰め物,パッキング.
2《主に米国で用いられる》 食料品包装出荷業.
と出てきます(weblio)。
1bの「詰め物」からきているのはないでしょうか。「密封性を保つもの」という意味合いだと思われます。
★ 「シールする」の語源は?
同じくJIS B 0116では
「流体の漏れ又は外部からの異物の侵入を防止する機能又は部品」
とあります。
語源を探っていくと・・・
中世のヨーロッパでは手紙を封筒に入れて封をするときに、蝋(ろう)を使っていました。蝋を使うことでぴったりと貼り付けることができたからです。この糊代わりに使っていた蝋のことを「シール(seal)」と呼んでいました。このことから封をする(中身がもれないようにすること)を「シールする」と呼ぶようになったといわれています。
ちなみにペタッと貼る「シール」は英語では「sticker」が通りが良いみたいです。いわゆる「ステッカー」ですね。