【ゴム材料の性能評価試験・材料開発支援】
私たちがゴム材料の性能評価試験・材料開発支援としてお手伝いできることは多岐にわたります。これまで、私たちは様々な研究開発のお手伝いをしてきました。
主な取り扱い試験についてご紹介させていただきます。
【加硫試験】
ゴムの「加硫(架橋)」とは高分子であるポリマー同士を化学的に結合させて、網状構造を作る事です。
加硫をする事でゴムの分子間に強固な結合が得られ、弾性や引っ張り強さが増大します。
加硫する前の未加硫ゴムはチューインガムのように伸び、元には戻りませんが、加硫後のゴムは強固に結合されており、元に戻ろうとします。この働きにより、ゴムらしい伸びや手ごたえが発生します。
この加硫(架橋)において、未加硫から加硫終了までの過程を確認し、材料・薬品の配合に間違いがないかを確認するのが「加硫試験」です。
弊社では研究開発の際に性能評価の手掛かりとするとともに、量産工程でもゴム練り毎に加硫試験を行い、品質管理に役立てています。
加硫試験に使用する試験装置は「キュラストメーター」です。
この装置はゴムの試験片に一定温度・一定圧力でねじり振動を加え、試験片を介して受ける力(トルク)を測定し、配合ゴムの加硫特性を測定する試験装置です。
この装置を使って、未加硫から加硫終了までの過程を表した曲線「加硫曲線」を求める事が出来ます。
配合する薬品量が変わっただけで加硫曲線は大きく違ってきます。
もし配合する薬品の種類や量を間違えていても、加硫曲線の形状が異なるので気付く事が出来ます。
また、この曲線からは加硫が進むスピードや適正な加硫時間の目安などの情報も得ることができ、初めて配合したゴム材料の加硫条件を決める際にも使用します。
私たちは皆さんの研究開発の「ゴム研究開発担当」になりたいと思っています。
研究開発に関するお困りごとがあればまず私たちにご相談ください。
親身にご要望をお伺いし、課題解決のご提案をさせていただきます。