前回、ゴムの縮みとはどのようなものかをご紹介しました。
第二回では、ゴムの材料によっても縮みに変化があるのかということ、
時間が経つとどれくらい縮みに変化があるのか、ということをご紹介
したいと思います。
下の写真は、NBRとEPDMを□150㎜×厚さ2㎜の金型を使って成形し、
七日経ったゴムシートの写真です。
成形した直後は、NBRもEPDMもほとんど同じ大きさですが、
日が経つとわずかですが大きさに差が出てきます。
成形から七日経った、材料が異なる二枚のシートを並べて、
定規をあててみましょう。
この写真から、縮みの大きさが異なる材料があるということが分かります。
※今回はNBRよりEPDMのほうが小さくなりましたが、
必ずしもそうなるとは限りません。
更に、時間が経つとどれくらい縮みに変化があるのかを調べるために、
EPDMのゴムシートの寸法測定を行いました。
成形後、時間が経過していくごとに、わずかではありますが寸法が
小さくなっています。つまりそれだけゴムシートが縮んでいる
ということが分かります。
このようにゴムは、種類や時間の経過により大きさが変化します。
よって金型の寸法通りに製品ができないということも理解しておく
必要があります。これらを理解しておくことは、ゴム製品を作る上で
とても大切なことになります。
ゴムの縮みのお話はこれにて終了です。
次回のお話しもお楽しみに!