伸縮自在ブログ伸縮自在ブログ
高石工業株式会社 伸縮自在ブログ その他 ゴムの縮みについて 「第一回 ゴムって縮むんです!」
2014年8月04日

ゴムの縮みについて 「第一回 ゴムって縮むんです!」

みなさんは「ゴムは縮む」ということをご存知ですか?
今回の話は、輪ゴムを伸ばした後に元へ戻る縮みではありません。
高石工業では、成形した後に製品の大きさが縮むことを「収縮=縮み」と言います。
そこで二回に分けて、実際にゴムを成形して、その縮む様子をご紹介したいと思います。
この第一回目では、ゴムの縮みとはどのようなものかという内容で進めていきます。
今回使用するのは、□150㎜×厚さ2㎜のゴムシートの金型です。

140801.jpg


この金型に未加硫ゴムを入れ170℃で成形し、成形後の加硫ゴムが
金型より縮んでいる状態を写真で撮ります。
(普段、この金型は常態試験をするためのダンベル試験片用のシートを
作成するために使われます。)
 
成形後すぐに金型を開けた時のゴムシートの写真です。

14080102.jpg


中央の平らに見える部分が製品で、外側にはみ出している部分が
バリといい、捨てるところです。
下の写真は、成形後、金型から取り出しバリを取り、すぐに金型に
乗せた写真です。

14080103.jpg

拡大写真

14080104.jpg


ゴムシートは熱いままですが、この時点ですでに金型より寸法が
わずかながら小さくなっていることが分かります。
次に10分ほどゴムシートを水冷し、金型に乗せた写真です。

14080105.jpg


拡大写真

14080106.jpg


取り出し直後とあまり違いが見られませんが、やはり縮んだままであることが分かります。
このように、金型から取り出したゴムはすぐに縮みだし、金型の寸法より小さくなります。
よって金型の寸法も製品サイズよりも少し大きく設定されています。
では次回はその縮みも、材料によって異なること・時間経過によって
異なること等をご紹介したいと思います。お楽しみに!
ページの先頭へ