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2014年4月25日

ゴムの物理試験4

今回はゴムの引張り試験について紹介します。

 

弊社はすべての量産用ゴムに引張り試験を定期的に行って
品質管理に役立てており、
「その材料に問題が無いか」を確認しています。

 

使用する機械は島津製作所製「オートグラフ」です。


オートグラフ①.JPG

この機械は様々な材料の強度評価を行う為に開発されており

引張りや圧縮の応力や変位等を測定できる材料試験機です。

 

試験片ダンベル3号をセットします。


試験片のセット①.JPG 
試験片のセット②.JPG

ボタンを押していよいよスタート!と思いきや

「ちょっと待った。試験片が正しくセットされているか確認しましたか?」

角度を変えて見てみると


まがった試験片.JPG

おっと、試験片がゆがんでセットされているではありませんか。

これでは正しい値が測定できません。

 

試験片を正しくセットして今度こそスタートです。

試験片がグーンと伸びていきます。


伸びる試験片.JPG

 

「パチッ」と音がして試験片が切れました。


破断された試験片.JPG 
破断された試験片②.JPG

測定値は自動で計測されます。

3ヶの試験片を測定して中央値を採用します。

 

材料によっては試験片の伸びる量は4倍くらい伸びたり

2倍も伸びずに切れてしまったりと様々です。

 

切れた試験片をゴミ箱に捨てようとすると

「ちょっと待ってください。捨てる前に一度試験片を見てください。」

 

レアケースらしいですが、試験片にエアーが噛んだりしていると

正しい測定が出来ない事があるそうです。

 

作業をするうえで必要なのは、途中にも最後にも確認すること。

どんな仕事にも相通じることですが、改めて学ぶ事が出来ました。

 

次回に続きます。

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