今回より「伸縮自在」を担当する事になりました古家です。
どうぞ宜しくお願い致します。
今回のテーマは「ゴムの物理試験」です。
この試験は製品の中間試験として実施しています。
ゴム材料の硬さ、比重、引張り強さ、伸びなどを
JIS K 6250(ゴム物理試験方法通則)に基づいて試験しています。
お客様よりゴム材料の性能について提出を求められた時は、この試験の結果を提出します。
依頼を受けた際は「この材料の常態値を教えてよ」などと技術部のメンバーに軽く頼んでいました。
今回は勉強のために自分でチャレンジしたのですが…。
結果は「言うは易し、行うは難し」でした。
試験には写真の様な試験片を使用します。
引張り試験用のダンベル3号と比重測定用の試料です。
ハンドプレスという道具を使って、シート状のゴムからダンベル3号の試験片を打ち抜きます。
押切り裁断機はゴムをカットする道具で比重測定用の試料を作成します。
これがなかなかまっすぐに切れません。ゴムをまっすぐ切るのは難しい事を身をもって実感しました。
刃物で切ろうと力を加えるとゴムが刃先から逃げてしまうのです。
皆さんも機会が有ればゴムのシートをハサミやカッターで切ってみてください。
紙などとは違ってまっすぐに切るのはなかなか難しいですよ。
次回は更なる困難が待ち受けています。お楽しみに!