キーワード:加硫ゴム,熱可塑性ゴム,硬さの求め方,タイプAデュロメータ,JIS規格
技術部の松井です。
忘れかけていたころに順番が回ってきました~。
技術部では次に何を題材に書こうか本当に迷います。
以前に高石工業の技術部設備シリーズを載せました。
次は設備を使い何をしているのか?ということです。
しかし、すべての試験はJIS規格に定められている方法をとっているのでこのままでは書きづらい…。
●加硫ゴム及び熱可塑性ゴム‐硬さの求め方
これはJIS K 6253のことです。
ゴムの硬さって使用条件に合っていないと使ったときに性能がでない要因になる重要度の高い物性です。同じ材料でも硬さを変えることにより引張強さや伸びなども変わってきて使用目的に近づいたり遠ざかったりします。
高石工業でも硬さはゴム材料の鮮度の目安となる指標で、量産工程のなかでも幾度となく硬さの測定は行われています。
現在使用している硬さ試験機のひとつは『タイプAデュロメータ』です。
JIS規格に載っている試験機はひとつではなく、それぞれに測定方法も異なっています。
『タイプAデュロメータ』は試験片の厚さ6.0㎜以上で、硬さA20~90の範囲とされています。
高石工業で取り扱っているゴム材料の多くは硬さA30~90な ので測定可能です。
工程内の硬さ測定は材料の一部を抜き取り『硬さチェック用の試料』を成形し測っています。
『タイプAデュロメータ』で測るように試料を作っていますので試験機を正しく扱えれば簡単に測定することができます。
それだけなら硬さ測定って簡単だなと感じられると思います。
これが製品を測定してくださいとなると…。
平板やブロック形状は測れるのですが、曲線や中が空洞のものってどうすればいいの?
それは次回にまわします。
以上、『タイプAデュロメータ』を使用してのゴムの測定その1でした。
それでは…続く。