営業部の佐藤です。
前回、前々回と2回にわたって、お客様から特別な配合で
製品の量産をご依頼いただいた場合の打ち合わせのお話を
しました。
今回はその後の流れについてです。
技術部の手によって新しく作りだされた材料は、
お客様の要求物性を満たす材料であるかどうかをみるため、
試験をおこないます。
常態試験では一般的な伸びや引張強さなどを調べます。
老化試験、耐油試験ではある条件のもとに
伸びや引張強さを調べ、常態値と比較します。
その他にも、
・圧縮永久ひずみ試験(試験用ブロックを圧縮した状態で一定時間熱をかけて、
はずしたときにどれだけ戻るかを調べます)
・永久伸び試験(ある一定時間、試験片を伸ばした常態で固定し、
離したときにどれだけ戻るかを調べます)
・耐溶剤試験(せっけん液やペンタンなどに試験片を入れて状態変化を調べます)
・ 摩耗試験(弊社ではアクロン磨耗試験機を使用します)、
・ オゾン試験(オゾン試験機に試験片を入れて変化を調べます)、
など、必要に応じて確認をとっていきます。
また必要に応じて、金属との接着試験をおこなったり、
社内でできない衛生性を確認したりする試験は
外部機関に出しておこなうこともあります。
このようにして確認された数値をお客様が必要とされる場合は、
技術部がデータをまとめて、営業担当がお客様のもとへ届けます。
その後は試作をおこなっていただくこともありますし、
そのまま量産を開始することもあります。
(製造部では新しい材料を初めて使う場合は
入念に成形条件の確認をおこなったりしています。)
新しい材料開発のお話をいただくことはそう毎日
あるわけではありませんが、弊社でも技術の蓄積に
なりますので、できるかぎり前向きに取り組んでいこうと思っています。
3回にわたった「営業部と技術部の打ち合わせ」についてのお話はここまでです。
また次回もお楽しみに!