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高石工業株式会社 伸縮自在ブログ その他 ゴム材料研究開発支援の事業化とその事例について №3
2009年11月24日

ゴム材料研究開発支援の事業化とその事例について №3

営業部の斉藤です。

前回は高石工業の3つの事業をお話ししました。
今回は、ゴム材料の研究開発支援を始めるきっかけとなった事例をご紹介し、どういったお客様が対象なのかお話ししていきたいと思います。

 

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私どもが、ゴム材料の研究開発支援を始めるきっかけとなった事例をご紹介します。

これは九州大学の水素利用技術研究センターの先生から電話がありまして、フィラーの入ったゴムと入っていないゴムは作れないか、というお話をいただきました。
フィラーの入っていないゴムというのはゴム屋の常識では考えられないので、驚いたものです。
フィラーの入っていないゴムは強度がなく、パッキンとして役に立たないからです。
材料としては、作ろうと思えば作ることができるので、引き受けることにしました。
試験片の形状は、私たちが普段使用しているものから選択されるということで、ダンベルや円柱、ORなどを納めました。
試験片は水素曝露試験に使われるということで、NBRとEPDMで作りました。
お客様がおっしゃるには、初めは一から自分で作ろうと考えたということでした。
ですが、配合をして混練をして試験片を成形してということを考えると、ゴムの研究をする前にゴムを作る研究をしないといけない、ということに気づきました。
であれば、ゴムの専門家にまかせたほうが研究も先に進めることができる、ということでお声をかけていただきました。
こうして気づいたことは、普段量産品を作るための技術が、ゴム材料の研究者のお役に立てるということでした。
これをきっかけに、ゴム材料の研究開発支援の事業をはじめました。
 

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ちなみにさきほどの試験片がどうなったか述べておきましょう。

高圧水素に曝露された試験片がブリスタ破壊を起こしています。
写真のように、フィラー入りとフィラーなしとではブリスタ現象が違うことがわかります。
くわしくは、参考文献を参照してください。

このように私たちがお客様の研究のお役に立っているのは、うれしいことでした。

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こうしてゴム材料の研究開発支援を事業化しました。
今では以下のようなお客様を対象としています。

「こんな方はご相談ください」

① ゴム材料の研究をしたいけれど配合の知識までは…
配合には知識と経験が必要です。混練には写真のようにオープンロールを使いますので、設備と経験が必要になります。
② ゴム材料の試験片をつくって評価をしたいけれど成形までは…
ゴムの成形は写真のような成形機を使います。小さなプレス機ですが試験片を作る場合などは小回りがきくので大変便利です。成形も知識と経験と設備が必要になります。
③ ゴムの物性を知りたいけれど試験設備までは…
ゴムの物性試験には、試験設備が必要になります。わたしたちは量産で普段からゴムの物理試験をしているので、経験が豊富です。わずらわしい物理試験はわたしたちにお任せください。

 

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