伸縮自在ブログ伸縮自在ブログ
高石工業株式会社 伸縮自在ブログ 高石工業の設備紹介 高石工業の設備紹介 その4(投影機及びCNC画像測定システム)
2009年9月28日

高石工業の設備紹介 その4(投影機及びCNC画像測定システム)

キーワード:投影機、ダイヤフラム

技術部の高橋です。
今回は当社で寸法測定に使用している設備の紹介です。

1.投影機及びCNC画像測定システムとは

当社には寸法測定に使用している設備が2種類あります。
約20年前に導入された『投影機』と約3年前に導入され
た『CNC画像測定システム(右図参照)』です。IMG_8713.JPGのサムネール画像
どちらの設備も大まかには、測定物に光を当ててその影
を測定するといった感じの機械ですが、CNC画像測定
システムには、投影機にない機能がいくつかあります。
(その機能については後ほど紹介します)
また、どちらの設備もPCと連動しており、測定データの
加工が容易にできます。
と言っても投影機がPCと連動したのは最近で、
それまでは計算機を使って測定データを手書きするという
かなり面倒な作業をやっていました。
実際に投影機とPCが連動してからは、
今までやっていた作業が半分以下の時間でできるようになりました。

 

2.CNC画像測定システムの特

CNC画像測定システムには、投影機にない以下のような特徴があります。
① Z方向(高さ)の測定が可能
② 光の当て方を細かく指示することができる(光の量や強さ、左右上下どの方向から当てるかなど)ので、多少複雑な形状の物でも測定できる
③ 自動測定が可能
④ 通常では測定しにくい箇所の測定が可能(円と円の中心間距離、交角など)
といったことです。
特に便利な機能が3番目の自動測定で、寸法測定においてCNC画像測定システムを使用する
目的のほとんどが、この場合と言っても過言ではありません。
自動測定とは、同じ製品を連続的に測定するときにとても便利な機能なのです。例えば、50個のOリングの内径寸法を測定するときに、投影機ならば1個1個測定したいポイントを手動で取らなければいけません。一方、CNC画像測定システムは測定物の開始点を指定するだけで、後は機械があらかじめ指示したポイントを自動的に取って測定してくれます。ですから、測定中に他の仕事をすることも可能で、測定時間も投影機と比べると格段に早いので、
 
 効率よく寸法検査ができます。PIC_0110.JPG
また、2番目の特徴を活かして投影機では測定できない製品を、
CNC画像測定システムで測定することもあります。
例えば、ダイヤフラムなどは投影機で測定できない箇所があるので、
CNC画像測定システムを活用して寸法測定を行っています。

 

3.投影機のメリットIMG_8694.JPG

投影機(右図参照)にも使い勝手がいい点があります。
それは、単純な形状の物を数個だけ測定したいときです。
CNC画像測定システムは電源を入れて立ち上がるまでに数十秒かかりますが、投影機だと電源を入れてすぐに測定できるので、単純な形状の物を数個だけ測定するときは投影機のほうがすばやく測定できるのです。
以上で投影機及びCNC画像測定システムの紹介は終わりです。

ページの先頭へ