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髙石工業は、
水素ステーション用Oリングで
「水素社会」の実現に貢献します。
髙石工業の耐水素用Oリングは、その高い品質で、
日本国内にある多くの水素ステーションで採用されています。
水素ディスペンサー用
耐寒温度
-40℃/-40℉
耐圧力
0MPa⇔90MPa
水素圧縮機用
耐熱温度
150℃/302℉
耐圧力
0MPa⇔90MPa
水素ステーション撮影協力:大阪ガス株式会社様
ゴムの力で、ゴムの限界を超える。
西村教授と関わることになったきっかけは、カーボンブラックが入っているNBRと入っていないNBRの試験片を作ってほしいという電話がかかってきたことでした。
ゴム屋の常識では考えられない内容でしたが、「やってみましょう」と二つ返事で引き受けました。
聞けば、10社以上電話をかけてすべて断られ、話を聞いてくれたのが髙石工業だったということです。
この「やってみよう」というチャレンジ精神が水素に関わるきっかけとなり、耐水素用ゴム材料の開発につながりました。
今では50種類以上のモデル配合で様々な試験片を提供し、高分子水素研究のお役に立っています。
2010年の水素フォーラムで西村教授(九州大学)を通じて出会ったのがきっかけです。
緊急離脱カップリングのOリングの開発をしているということで、お手伝いをすることになりました。最初はトラブルの連続でした。
新しいゴム材料でOリングを作っては漏れて作っては漏れてということが続きました。
それでも2013年、なんとか-40℃の水素環境で使えるOリングを完成させました。
見放さず、励まされ、みなさんの協力があって成し遂げた成果です。
地球環境や暮らしの未来のために役立つ仕事を。
髙石工業は、新しいフィールドにチャレンジを続けます。
耐水素用ゴム材料の研究開発に取り組み始めた2008年というのは、ちょうど当社が量産製造型から提案試作型、そして研究開発型のゴムメーカーへ進化していこうとしているタイミングでした。
九州大学・西村教授からのお問い合わせ内容は、ゴム屋の常識では考えられないものでしたが、どこかワクワクするものを感じ、「やってみよう」とお引き受けしたことを覚えています。
とはいえ、耐水素用ゴム材料は、工業用精密ゴムパッキンの専業メーカーとして60年以上の歴史を持つ当社にとっても前例がないどころか、まったく想定外の使用環境でした。
最終的に水素ステーション用Oリングとして製品化するまでの道のりは、今思えば艱難辛苦の連続だったといっても過言ではありません。
しかし、初めてのチャレンジに私たちはこれまでの経験やノウハウ、アイデアを結集し、実用品を作り出すことができました。
最後まで開発チームの気持ちが折れなかったのは、お客様のご期待にお応えしたいという気持ちに加え、水素ステーション普及の鍵を握る重要な開発を託されたことへの責任感・誇りであったと思います。
水、空気、ガスなど、あらゆる流体をシール(封止)するゴムパッキンは、普段人目にふれない場所にあって「縁の下の力持ち」的な存在ですが、暮らしや産業を支える重要なパーツです。
ゴムの可能性を広げることは、あらゆる技術の可能性を広げること。これからも私たち髙石工業は、社会のニーズやお客様の課題に確かな技術でお応えするとともに、新しいフィールドにチャレンジを続けます。
九州大学様に試験片を納入し始めた2008年は、まだ「水素社会」というものがどのような世界なのかまったくわからない状態でした。
その後緊急離脱カップリングのOリングを開発に携われる機会に恵まれ、現在では実際に水素ステーションでこのOリングを採用いただいております。
これもひとえにまわりの方々の支えがあってなしえたことです。
新しい材料を作っては実験し、そのたびにリークを起こし、本当にこれは無理なんじゃないかということが頭をよぎったこともありました。そんな時でも、お客様・大学の先生・実験施設のスタッフの方々、みなさんに励ましてもらってがんばることができました。
みなさんに感謝する意味も込めて、少しでも「水素社会」の発展に貢献できればと思っています。
耐水素用ゴム材料の開発でもっとも大変だったのは最適配合の見極めでした。
水素ステーションの緊急離脱カップリングでは、「高圧水素(90MPa)」と「低温(-40℃)」に耐える必要あります。
それぞれの課題をクリアするために実験計画法を用い、60種類以上の配合を試しました。実験ではリークを繰り返し、心が折れそうになったこともありました。
それでもまわりの人々に支えられながら、配合設計を何度も練り直し、実用に耐えうるOリングを作ることができました。
水素ステーションはこれから広がっていく分野ですから、より信頼性の高い製品づくりを目指して品質向上に努めていきたいと考えています。
私たちは開発型のモノづくり企業です。
商号 | 髙石工業株式会社 |
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代表者 | 代表取締役 髙石秀之 |
設立 | 1948(昭和23)年4月10日 |
所在地 | ◎本社工場 » Map 〒567-0897 大阪府茨木市主原町3-18 TEL. 072-632-3365(代) FAX. 072-635-1287 ◎山崎工場 » Map 〒671-2552 兵庫県宍粟市山崎町段815 ◎鳥取工場 » Map 〒680-0942 鳥取県鳥取市湖山町東4丁目43番地 ◎ベトナム工場 » Map road 12 tan thuan epz district 7,Ho Chi Minh City,Vietnam |
製造品目 | 各種精密ゴムパッキング・合成ゴム精密成形品・ゴム金属焼付け品など流体シール全般 |
70年の歴史で培った配合技術が生きています。
水素エネルギー製品研究試験センターにて高圧水素試験を行いOリングに対する治験データを取り揃えています。
九州大学水素材料先端科学研究センターと連携し、高圧水素のゴム材料に対する影響を調査しています。
髙石工業のものづくり