2017年10月

  • 2017年10月18日

    水素とゴムの話(4)-水素ステーションの使用条件-

    水素ステーションの特異な点はその使用条件にあります。

     

    各水素機器を通る水素の条件は様々で、

    場所によってはOリング・ゴムパッキンにとって

    過酷な環境となっています。

     

    過酷な環境とは次の4点が挙げられます。

    ①流体が水素である

    ②高圧である

    ③加減圧サイクルがある

    ④温度領域が過酷である

     

    デバイス使用条件

     

     

     

     

     

     

     

     

    ・水素製造装置

    常温常圧です。

    水素製造装置

     

     

     

     

     

     

     

     

    大阪ガス様HPより抜粋

     

    ・水素圧縮機

    徐々に圧力が上げられることで、吐出口に近づくほど温度が上がります。

    圧力は82MPa、設計温度は最大180℃といわれています。

    また、稼働時には圧力がかかり停止時には脱圧が行われ、加減圧サイクルがあります。

    水素圧縮機

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    株式会社加地テック様HPより抜粋

     

     

    ・蓄圧器

    温度は常温でさほど大きな圧力サイクルはないといわれています。

    水素タンク

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    サムテック株式会社様HPより抜粋

     

     

    ・水素ディスペンサー

    プレクーラーが内蔵されているので、温度は-40℃まで下がります。

    また、90MPaの水素がFCVに充填され、それが終わると脱圧があり、

    0MPaまで下がります。

     

    特に緊急離脱カップリングは、充填時に-40℃近い水素が3分ほど流れ続け、

    充填が終わると一気に脱圧が行われ、Oリングにとっては

    過酷な環境となっています。

     

    水素ディスペンサー

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    日立オートモティブシステムズメジャメント株式会社様HPより抜粋

     

     

    このようにそれぞれのデバイスで使用条件が異なるので

    水素をシールするゴムパッキンの材料も配慮が必要になります。

     

    次回は低温へのアプローチについて話をします。

    カテゴリー:その他
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