伸縮自在ブログ伸縮自在ブログ
2014年4月04日

試作について②

前回に引き続き
試作への取り組みについて紹介していきます。

各工程担当者に話を聞いてみました。

 

1試作用金型の製作

 

「金型を製作する時に気を遣うのは
製品が図面通りの寸法に仕上がるかです。
成形品の中でもゴムは収縮幅が大きいので
図面通りの寸法を出すのが難しいんですよ。」
と話してくれたのは試作金型担当のMさん。


mさん.JPG
        

弊社はマシニングセンターを2台保有(さらに2台増設予定)しており
社内で簡易金型が製作できます。


マシニング②.JPG 
試作型.JPG
 


masininngu.JPG


  
  

やりがいを感じるのはどんな時ですかと聞いてみると…

 

「お客様からいただいた図面が実際に形になった時
そして製品に対するお客様の満足の声が聞けた時ですね。
そんな時は励みになるし、やりがいを感じます。」(Mさん)

 

2成形

 

「重視するのはスピードです。」と
力強く語ってくれたのは成形担当のNさん。

中野さん.JPG

「短納期の依頼が多いのであらゆる検討や判断は早くしなければなりません。
特に初めて扱う材料の場合は上手く成形が出来るか気を遣います。
また、量産が後に控える試作の場合はそれを見据えた作り方を検討しなければなりません。その時だけ作れても肝心の量産時に作れないのでは意味がありませんからね。
やってみないとわからない事がとても多いです。」

なるほど。

そんな難しい仕事ですがどんな時にやりがいを感じますか?

 

「誰も作った事が無い製品や
『これは難しいでしょ。作れないのでは?』と
言われていた製品を作れた時ですね。
あと『お客さんが喜んでいたよ』と報告を聞いた時ですね。」(Nさん)

 

3仕上げ

 

「試作の仕上げは量産の時と違って条件が決まっていませんからね。

毎回手探りでやっているというのが正直な所です。」とは担当のNさん。



中山さん.JPG 

仕上の方法は数種類ありますが
Nさんは「冷凍バレル仕上げ」の担当です。
写真の機械を使って仕上げを行います。

 


バレル機.JPG

液化窒素で製品を凍らせた後
樹脂の粒を当ててバリを取る仕上げ方法です。

「試作は一度に作る量が少ないので
量産と同じ
条件では作れません。
時間や温度などの作業条件を
材料や形状などを踏まえ
予想しながらつくっています。
難しい作業ですが、それがやりがいになっています。」

なるほど。予想が当たると嬉しいですよね。

「ガッツポーズが出ますね。」(Nさん)

 

4検査

 

最後に検査担当のIさんに話を聞きました。

イオさん.JPG

「納期に関しては一日でも早く
品質に関してはご期待以上の製品をお納めできるように
心掛けています。
あと初めての材料や形状の場合は特に注意を払いますね。」
やりがいを感じるのはどんな時ですか?

「もしこの試作品が量産になったら
どんな仕上げ検査をすればよいのか。
前後の工程をどうすればよいのか。
そういったことを考えると
ワクワクしてやりがいを感じます」(Iさん)

 

今回各担当者に話を聞いて共通していた事は

試作品の製作は難しい作業ですが
やりがいを持ってワクワクして作業をしている
という事でした。

 

量産品の様に決まった事が少なく

その場で臨機応変に考えなければならない事が多いですが

逆にそれが刺激になって
やりがいやワクワク感につながっているのでは、と思いました。

 

あとはなんといっても
担当者同士のコミュニケーションの良さですね。

 

「もう1日早く回してくれたら助かるなぁ」

とか、

「この部分だけど、もう少し工夫できないの?」

など、書面には表せない細かい段取りや微修正は

直接話した方が伝わりますから
相談や打ち合わせは随時行います。

 

このような感じで社員みんなが一丸となり

期待以上のスピードと品質で

試作品をお届けできるような体制を整えています。

 

 

 

 

 

ページの先頭へ