伸縮自在ブログ伸縮自在ブログ
高石工業株式会社 伸縮自在ブログ 拍動装置用ダイヤフラムの作成 拍動装置用ダイヤフラムの作成 №1 お問い合わせ
2009年5月25日

拍動装置用ダイヤフラムの作成 №1 お問い合わせ

お客様 : 日本大学大学院理工学研究科 様
キーワード : 拍動装置用ダイヤフラム ゴム試作 ゴム加工 ゴム金型 簡易型

営業部の齋藤です。

今回は拍動装置用ダイヤフラムを小ロットで作成した時のお話をします。
これは研究室の実験装置に使うため製作を依頼されたものです。

 

お問い合わせ

お問い合わせはメールで来ました。
高石工業のHPを見て問い合わせてくださったそうです。
前回の九州大学のお客様もそうですが、みなさんまずはネットで検索をされます。
そうしてめぼしいところをピックアップしてアクションを起こします。
それはメールであったりTELであったり様々です。
私たちはこういったお客様の行動に沿った体制を整えています。
このあたりはおいおいお話しするとして、お問合せ内容は次のようなことでした。

 

拍動装置用のダイヤフラムを作ってほしいdsaiyahuramu.JPG

「拍動装置を発生させる為の駆動装置を開発しており、駆動装置に必要なダイヤフラムを探しています。研究で使用するため少量(2,3個)でもよろしいでしょうか?」
という内容でした。
正直なところ拍動装置というものがいまひとつピンとこなかったのですが、装置の断面図と仕様をいただいたので、上下2ヶ使いで1分間に20回拍動し水を押し出す、ということがわかりました。さらにダイヤフラムの大まかなサイズを記した図面が添付してあったので、ゴムに関してはずいぶんと把握でしました。

 

 

すぐに返信

ダイヤフラムは得意とするところなので、「お受けしたい」という内容のメールを返信しました。
その日に詳細をお聞きしたところ、ストローク長20㎜、内圧は200mmHgという情報を頂きました。
ただ形状・寸法の詳細設計は行っていないということで、こちらのノウハウで製作しやすい形にお願いしたいということでした。

 

ゴム試作

一般的にゴムの試作対応には大きく分けて「ゴム加工」「ゴム金型」の2つがあります。
どちらも良し悪しがあり、私たちはお客様のご相談内容によって使い分けています。

 メリット デメリット
ゴム加工 ・ 安価・ 短納期 ・ 寸法公差が大きい・ 製品ごとのバラつき・ 材料の選択肢が少ない
ゴム金型 ・ 寸法精度が高い・ 製品ごとのバラつきが少ない・ 材料の選択肢が豊富 ・ 高価・ まとまった納期が必要

daiyahuramu.JPGのサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

「ゴム加工」は切削や打ち抜きといった方法になり、こちらは協力工場さんにお願いしています。
安く早くできるということが利点ですが、表にあるようなデメリットもあります。
「ゴム金型」は製品の完成度は高いのですが、高い遅いというデメリットがあります。
どちらも使いようで、たとえば材料や精度は気にしないが早く形を見てみたいという方には加工が向いています。
実機に装着して耐久試験をするのなら金型でされるほうが量産に向けた評価ができます。

 

提案型営業

私たちはお客様に合わせていくつかの選択肢をご提案しています。
特に私たちがこだわっているのは量産に向けたご提案ができるということです。
試作ができても量産性がなければ、試作をする意味がありません。
私たちは長年量産製品を作り続けていますので、さまざまな面でご相談に乗ることができます。
もちろん試作だけというご要望もお受けいたしますし、それに合ったご提案も致します。

 

簡易型というご提案

さて今回は「簡易型」を使った試作をご提案しました。
「簡易型」は自社で製作する試作型のことです。
量産型のようにしっかりしたものではありませんので耐久性はありませんが、試作用に数個作る分には十分利用価値があります。
わが社では試作用に簡単な金型を作る体制を整えています。
簡易型を使う利点は、金型に比べ安価で短納期、さらに金型と同様の精度が出せるので「ゴム加工」「ゴム金型」のメリットをいいとこどりすることができるのです。

 

なぜ簡易型

今回なぜ簡易型をご提案したかというと、いくつか理由があります。

① 特殊な材料が必要
「1分間に20回拍動し水を出し入れする」という使用環境なのでEPDMを選択しました。
一般的なEPDMでは耐久性に不安があるので、自社配合のEPDMを使うことにしました。
弊社独自の材料を使うとなれば、金型でないと成形できませんので簡易型を選びました。材料は、耐水性と高伸縮性のあるEPDMで硬さ55を選択しました。

② 形状が特殊
ストローク長をとるためにコンボリューションが必要で、いただいた図面にも描かれていました。
切削でできなくもないとは思いますが、簡易型の方が正確にできると判断しました。

③ 精密さが必要
上下2ヶ使いであるので、吐出量と耐久性が重要と考えました。
製品の完成度と持久力を考えますと、簡易型が向いていると判断しました。
つまり今回は加工では耐久性・完成度の面で不安、金型を起こすほど数量は必要ではなく予算も限られている、という状況であったわけです。
さらに実際の試験機に装着して試験に使われるということでしたので、確実なものをと判断し簡易型をご提案しました。

私どもの方での対応の方向性が決まったので、御見積りをお出しする段階に入ります。
そのあたりは次回に。

ではまた。

 

試作一覧のページへ

 

ページの先頭へ