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○○「ゴムって意外とおもしろい!」           ○
○      高石工業メールマガジン Vol.49      ○
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○○○○○○○○○○○○○○○★2011年1月25日号★○

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あいかわらず寒い日が続きますね。雪の量も近年にしてはかなり
多いような気がします。まだしばらく寒い日が続きそうですが、
寒さに負けないように頑張っていきましょう!!

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ゴムって実はおもしろい素材なんです―。

伸ばした状態で熱を加えると縮んだり、油にふれると膨らんだり、
配合一つで性能が変わったりと…。
ゴムって地味な存在に思われがちですが、実は非常に奥が深い素
材なんです。そんなゴム製品の開発に取り組んでいる私たちの取
り組みをお伝えします。

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このメールマガジンは、現在お取引させていただいているお客様、
展示会等で名刺交換させていただいた皆様にお送りしています。

ご不要な場合はお手数ですが、
「このメールをそのままご返信いただく」か、
「以下のURLへアクセスの上、メールアドレスを入力」して下さい。
次号より配信を停止致します。
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★――INDEX――――――――――――――――――――★

[1]ゴムの「Knowledge」
  ~『充填剤2。ゴムの容積を増加させて、コストを引き下げる
ために配合されます。』

[2]社長コラム
  ~『カタール戦に思うこと』

[3]「高石工業開発型ブログ 伸縮自在」より 今月の担当は営業部 福井
  ~『高石工業の開発会議 その4』

[4]「のびのびブログ」より 今号の担当は営業部 佐藤
  ~『寛平さんのアースマラソンを見て思ったこと』

[5]今月の気になる商品ご紹介
  ~『不可能なこともあきらめずに続ければいつかは実現できる!
    そんなことを感じさせてくる「青いバラ」が全国発売へ。』

[6]高石工業ニュース
  ~『第2回「量産・試作・加工技術展」に出展します』
    
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■□ [1]ゴムの「Knowledge」
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前号に続いて、充填剤の具体的な種類についてお話します。

4.無機充填剤

1) 炭酸カルシウム

ゴムの充填剤として用いられる炭酸カルシウムは沈降製炭酸カルシウム
と重質炭酸カルシウムに分類されます。

沈降製炭酸カルシウムは、その出来上がりの粒子形状により、さらに
極微細炭酸カルシウムと軽質炭酸カルシウム(軽微性炭酸カルシウム)
に分けられます。

これらのうち、「重質炭酸カルシウム」と「軽微性炭酸カルシウム」は
非補強性充填剤として使用されます。

一方、極微細炭酸カルシウムは、その中でも表面処理を施した
活性化炭酸カルシウムと呼ばれるものが補強性充填剤として使用
されます。

2) クレー

クレーは含水ケイ酸アルミニウムを主成分としていますが、
自然界からとれる物資であるため、粒子の大きさや色などにおいて
様々な種類があります。

クレーにも補強性充填剤(ハードクレー)と非補強性充填剤
(ソフトクレー)がありますが、こちらは明確に線引きすることは
できません。

一般的にはソフトクレーよりハードクレーのほうが粒子径が小さく、
ゴムに引っ張り強さやモジュラスなどを高める効果があります。

3) タルク

タルクは滑石という鉱石を微粉砕した無機粉末です。主成分は
含水ケイ酸マグネシウムで、一般的には「ろう石」というほうが
なじみがあるでしょう。

滑石は鉱物の中で最もやわらかいもののひとつであり、爪よりも
やわらかい物質です。

タルクは電気絶縁性に優れていることから、それ目的で配合される
こともあります。

ゴムの充填剤以外としては、黒板用のチョーク、ベビーパウダー
など化粧品類に使用されています。

4) 珪藻土(けいそうど)

珪藻土は珪藻(単細胞藻類)の殻が海や湖の底に堆積し、化石化した
ものです。別名、ダイアトマイトともいいます。珪藻の殻は二酸化
ケイ素でできており、珪藻土もこれが主成分となります。

熱の不良導体であるため、ゴムに配合する際には耐熱性を向上
させる目的で配合されることもあります。

ゴム以外では、建材、七輪、また風呂桶などの材料としても
使われています。

上記の他にも、アルミナ・ホワイト(水酸化アルミニウム)、
硫酸アルミニウム、リトポン(硫酸バリウムと硫化亜鉛の化合物)、
硫酸アルミニウム、なども配合可能な充填剤です。

次回は有機充填剤についてお話します。

※お断り
この項目に記載している記述内容はあくまでも一般的に知られて
いる事柄です。弊社独自のノウハウを開示したものではありません。

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■□ [2]社長コラム
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『カタール戦に思うこと』

このメルマガが出るころには古くなっている話題かもしれませんが、
この間のサッカーアジアカップ、日本対カタール戦はすごかった
ですね。

相手に先制されて追いついて、でも味方に退場者が出て直後に勝ち
越されて、それでもそれから追いついて終了間際に逆転勝ち、
なんてあまりに劇的です。難敵に3点も取るとは、この間まで
得点力不足に悩んでいたのがウソのようです。

それでは「なぜ勝てたのか?」ということを考えてみました。

個人の選手の活躍は当然あります。試合を重ねて選手同士のコンビ
ネーションも合ってきたのでしょう。試合終盤になって相手が疲れて
きたということもあるでしょう。

しかし大切なことは勝ち越されて心が折れそうになった時でも
決して下を向かず、前を向いて次の一点を取りに行ったことだと
思います。

たとえ不利な状況でもあきらめずに自分たちの力を信じて次の
ワンプレーに全力を注ぐ、こういった心構えのことをサッカー
用語で「勝者のメンタリティ」というそうです。今回の勝因は
日本代表選手が勝者のメンタリティを持っていた、ということに
尽きると思います。

翻って私たちの毎日の職場にも「勝者のメンタリティ」があるか
ということを考えてみると、まだまだそれはまだら模様だと思い
ます。

何も言わなくても次の仕事に向かって全力を尽くす人もいれば、
まだまだ指示待ちの人も、できない理由を並べる人も社内には
います。

しかし、この厳しい時代を乗り越え、世界で通用するゴムメーカー
になるためには、全スタッフが「勝者のメンタリティ」を持ち、
全員参加で会社をよりよくしていくことが必須です。

私はまだまだ良い会社にできると思っています。まず私自身が
「勝者のメンタリティ」を強く持ち、それを幹部に、そして一人
ひとり現場の人間にまで広めていくことを、これから何年かかっても
やり通すつもりです。

その過程でお客様のニーズにこたえお役にたつことこそが21世紀に
受け入れられる人づくりであり、モノづくりであり、会社作り
なのだと思っています。

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弊社代表取締役 高石秀之のブログ「ゴムのヒント」更新中!
まじめな仕事の話から、趣味の話まで
http://www.takaishi-ind.co.jp/blog/?mail110125

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■□ [3]「高石工業開発型ブログ 伸縮自在」より
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今回は事前に告知しておりました
材料開発案件2の開発会議について簡潔にお送りいたします。

1.『材料開発案件2』の開発会議について
2.現状について

1.『材料開発案件2』の開発会議について

『材料開発案件2』の開発会議は『材料開発案件1』と並行して
すすめられています。この『材料開発案件2』でも『材料開発案件1』
同様に技術部員が進捗状況を報告します。

場合によっては、材料発注中のため進捗状況に変化がない事もあり
ます。この場合でも担当者の現時点での見解、営業部からの質問、
今後の推測などを話します。

これは開発会議全体で言える事ですが話が始まると次々に意見が
出ます。その結果が情報の共有につながればと思います。

全体の流れとしては案件1と同様に進めています。また、各案件の
担当者は、1案件につき1人ですがお互い担当案件に関係なく
アドバイスを行って開発に取り組んでいます。

営業部は進捗状況について毎回すり合わせをし、スケジュールの
確認と管理を行っています。

『材料開発案件2』は、今回の開発会議以前から取り組んでいた
案件を更に明確化した材料開発案件になっています。

『材料開発案件1』と『材料開発案件2』はそれぞれある特性を
もった材料の開発を目的とした案件です。

そしてその相違点ですが
『材料開発案件1』では汎用性のある材料を目的にしています。
『材料開発案件2』ではお客様の製品に取り付けられるため、
その目的にあった材料開発に取り組んでいるところになります。

2.現在の状況

この『材料開発案件2』は『材料開発案件1』でポイントとなる
試験条件と治具の検討がありません。お客様に試験をしていただく
ことになっているからです。

したがって、『材料開発案件2』はスタート時から薬品配合の
検討をポイントとして置いています。

現在はお客様の所で実機を使用した試験が始まりその結果から
新たな事が”少し見えてきたかな”という状況です。

材料開発案件以前から何種類もの配合に取り組んできているため、
配合の種類も絞られてきています。

今後は試験結果を踏まえ、更に新しい配合に挑戦していきます。

このように『材料開発案件2』に取り組んでいます。

以上、『材料開発案件2』をお送りいたしました。
次回は開発会議について担当者に『インタビュー』した様子を
お送りいたします。

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● 当社の「研究・開発への取り組みの様子」をお伝えする
「高石工業開発型ブログ『伸縮自在』」もおかげさまで好評です。
http://www.takaishi-ind.co.jp/jizai/?mail110125

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■□ [4]「のびのびブログ」より 今月の担当は営業部 佐藤
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最近、やけに感動を覚えることが多くなってきました。それを
一言で言えば「齢のせい」となるのかもしれませんが、いいように
考えると、人生経験を積んできたからこそ、自分なりの”基準”
をもてるようになれたのではと思います。

たとえば、間寛平さんのアースマラソン。今月21日に2年間の
旅を終え、ゴールされました。ガンを患った60歳の人が4万キロを
旅するなんて到底考えられません。

でも私が大きく感動したのは、寛平さん自身が病気をおして走った
その事実より、”周りの人の人生を変えたこと”にありました。

テレビでやっていたのでご覧になった方も多いかと思いますが、
寛平さんがアメリカを走っている時に一人の男性と出会います。
その人は寛平さんの走りに感動したのか、アメリカ滞在中、合計
11度も寛平さんの応援に駆けつけました。

そして寛平さんがヨーロッパに渡り、フランスを走っているころ、
再び彼が寛平さんの前に姿を現します。

はるばる海を渡っての応援かと思いきや、
「実は僕は40年前に左足を失ってね。今日は寛平と義足で走る
ためにちょっと訓練を積んできたんだ。」

そう言ってジョギングが出来る義足の準備を始めました。

彼は歩くこともままならなかった状態だったにも関わらず、一人の
人間と出会うことで、再び目標を見出し、新しいことに挑戦しようと
思ったのです。

その様子を見ていて、”自分はたった一人でも、誰かの人生に影響を
及ぼすことなどあるだろうか”と考えさせられました。

それが偉いとか、すごいとかではなく、それだけの価値があるかと
いう自分自身に対する単純な問いかけだったのですが、少なくとも
胸を張って「そうだ!」と言い切れるような答えはでませんでした。

自分自身の価値をどこに見出すかは人それぞれ違います。私は有名に
なりたいとか、後世に名を残したいといった願望はまったくありません。

ただ、寛平さんとアメリカ人男性の出会いと心の移り変わりを見て、
誰かの役に立っていると実感できる生き方をしたいなとあらためて
思ったのでした。

この「誰かの役に立つ」ということは仕事の上でも基本に通ずる
ことですから、まずは「お役立ちの精神」を常に心がけて仕事に
取り組んでいければと思います。

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●社長に負けじと社員も「社員の『のびのび』ブログ」を書いています!
社員一人ひとりの横顔と仕事に取り組む様子をぜひご覧ください。
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■□ [5]今月の気になる商品ご紹介
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絶対にありえないことを言い表したことばに、
「西から日が昇る」
というものがありますが、
花の世界で「青いバラ」を作ることはまさしく「西から日が昇る」
ようなものだと言われていた時代がありました。

イギリスでも「blue rose」といえば、不可能なことを表す代名詞
だったぐらい、それだけ開発が難しいといわれていたのです。

それが2004年、日本のサントリーフラワーズ(サントリーの
花部門を独立させた会社)とオーストラリアの植物工学企業が共同で
この花を作り出し、世界をアッと言わせました。

それから6年。昨年の11月に首都圏の一部の花屋で販売が始まり、
いよいよ今月29日から全国の花屋でも販売が始まります。

「サントリーブルーローズ 『アプローズ』」と名付けられたこの
花は、「神の祝福」という花言葉がつけられたことから、プロポーズの
ときに贈る花としても注目があつまっており、今後さらに人気が
でるのは間違いないでしょう。

価格は1本2000円~3000円と、普通のバラと比べると
ちょっと高額ですが、贈り物としては喜ばれるのではないでしょうか。

ちなみに、色はサッカー日本代表のユニフォームのような「濃い青色」
ではなく、「薄い紫色」をしています。

値段的にもなかなか買うことはできないかもしれないですが、
一度花屋さんで見てみるだけでも価値がありそうですね。

以上、今月の気になる商品ご紹介でした。

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■□ [6]高石工業ニュース
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3月2日から東京ビッグサイトで行われます
「量産・試作・加工技術展」に出展します。

開催まで1カ月少しとなり、弊社のブースが、

「東棟7-3」

に決定しました。

比較的出入り口に近い場所で、角地ということもあるため、
お立ち寄りいただきやすいのではないかなと思います。

出展に向けて準備も着々とすすんでおりますが、また新しいことが
決まり次第、お知らせしてきます。

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 編集後記
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昨年の8月にあったサッカーのW杯。日本は惜しくも決勝トーナ
メントの1回戦で敗れてしまいましたが、それ以来となる大きな
大会「アジアカップ」がカタールで行われています。苦しい戦いを
強いられてはいるものの何とか準決勝まで勝ち上がってきました。

そして今日、準決勝の試合が行われます。準々決勝では1人少ない
10人、しかも1点のビハインド、そして完全なアウェー、という
これ以上ない逆境ながら見事に逆転勝ちを収めた日本。

宿敵といわれる韓国相手にもいい試合をしてほしいと思います。(営業部 佐藤)

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