○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○「ゴムって意外とおもしろい!」           ○
○      高石工業メールマガジン Vol.44      ○
○                          ○○   
○○○○○○○○○○○○○○★2010年11月10日号★○

★―――――――――――――――――――――――――――★

暦の上では立冬をすぎ、冬となりました。これからどんどん寒く
なりますが、風邪などひかないようがんばっていきましょう!!

 ◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇

ゴムって実はおもしろい素材なんです―。

伸ばした状態で熱を加えると縮んだり、油にふれると膨らんだり、
配合一つで性能が変わったりと…。
ゴムって地味な存在に思われがちですが、実は非常に奥が深い素
材なんです。そんなゴム製品の開発に取り組んでいる私たちの取
り組みをお伝えします。

 ◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇

このメールマガジンは、現在お取引させていただいているお客様、
展示会等で名刺交換させていただいた皆様にお送りしています。

ご不要な場合はお手数ですが、
「このメールをそのままご返信いただく」か、
「以下のURLへアクセスの上、メールアドレスを入力」して下さい。
次号より配信を停止致します。
https://sv150.xserver.jp/~takaishi-ind/takaishi-ind.co.jp/mailmagazine/cancel.php

★――INDEX――――――――――――――――――――★

[1]ゴムの「Knowledge」
  ~『軟化剤2 ゴムを加工しやすくする目的で配合されます』

[2]社長コラム
  ~『エーワン精密さんを訪問しました(1)』

[3]「高石工業開発型ブログ 伸縮自在」より 今月の担当は営業部 福井
  ~『高石工業の開発会議 その1』

[4]「のびのびブログ」より 今月の担当は鳥取工場 呉松
  ~『現場研修 <その1>』

[5]今月の気になる商品ご紹介
  ~『日経トレンディから「2010年ヒット商品ベスト30」が
    発表されました。』

[6]高石工業ニュース
  
    
★―――――――――――――――――――――――――――★

□■□――――――――――――――――――――――――――
■□ [1]ゴムの「Knowledge」
□――――――――――――――――――――――――――――

今号も前号に続き、軟化剤の具体的な種類についてお話します。

2) 植物油系軟化剤

(1)ひまし油
・ ・・天然ゴム・合成ゴムを軟化させる作用があるが、加硫
   ゴムに対する溶解度が低い。

(2)錦実油
・ ・・天然ゴム・合成ゴムに用いる。加硫に悪い影響を及ぼさ
   ないので比較的使いやすい。

(3)なたね油
・ ・・天然ゴム・合成ゴムに用いる。軟化効果は大きく
   幅広く使用できる。

(4)大豆油
 ・・・天然ゴム・合成ゴムに用いるが、ややブリードしやすい。

(5)パーム油
・ ・・天然ゴム・合成ゴムに用いる。安定した効果を発揮
   できる。

(6)やし油
・・・天然ゴム・合成ゴムに用いる。安定した効果を発揮
    できる。

(7)落花生油
・ ・・天然ゴム・合成ゴムに対する可塑化作用が大きく、
   汚染性が少ない。

(8)ロジン
・ ・・天然ゴムやSBRの軟化剤として用いられる。引張強さを
   若干低下させるが、伸びは大きくなり、耐屈曲性はよくなる。

(10)パインオイル
・ ・・ロール作業時の可塑剤として用いられることがあり、
   耐屈曲性を向上させる。再生ゴムの軟化剤としても
   用いられることもある。

(11)トール油
・ ・・天然ゴム・合成ゴムに用いる。安定した効果を発揮
   できる。

3)合成系軟化剤

 (1)サブ(ファクチス)
・ ・・Rubber Substitutesの略。ファクチスともよぶ。
   植物油に硫黄を添加して加硫するか、冷たい状態で
   塩化硫黄を加えて得られる油。
   加工助剤としてのはたらきもあり、型離れがよくなっ
   たり、材料がロールへ付着しにくくなります。

 (2)リシノール酸
・ ・・天然ゴム・合成ゴムに用いる。ロールの作業や、
   押し出し作業をやりやすくする。

 (3)パルチミン酸
・ ・・天然ゴム・合成ゴムに用いる。やや粘着性を増加させる。
   
 (4)ステアリン酸亜鉛
・ ・・天然ゴム・合成ゴムに用いる。操作性を向上させる。
   また離型剤としても利用できる。

 (5)その他
・ ・・軟化剤には特殊配合されたものや、成分が明確に
   されていないものも多い。

以上で軟化剤についてのお話は終わりです。

次回は補強剤についてお話しする予定です。

※お断り
この項目に記載している記述内容はあくまでも一般的に知られて
いる事柄です。弊社独自のノウハウを開示したものではありません。

★―――――――――――――――――――――――――――★

□■□――――――――――――――――――――――――――
■□ [2]社長コラム
□――――――――――――――――――――――――――――

先日、エーワン精密さんの山梨工場を見学しました。エーワン
精密さんはカム・コレットチャックの製造、切削工具の再研磨を
されているメーカーで、約40年にわたり利益率35%以上あげて
おられる「驚異の中小企業」です。

その秘訣は「超短納期」で、小ロット・特注品も含め、当日午後3時
までに受けた注文は即日発送するという早さです。半年ほど前に
「カンブリア宮殿」で取り上げられたのでご存知の方もいらっしゃる
と思います。「元気なモノ作り中小企業300社」にも選ばれています。

私もたまたま1年半ほど前に創業者で現相談役である梅原勝彦さんの
本(「経常利益率35%超を37年続ける 町工場強さの理由」)を読んで
いました。

今回40年間近くにわたり驚異の利益率を上げてきた工場とは一体
どんなところだろうと興味を抱いて訪問しました。

また、幸運なことに直接梅原さんのお話を聞くことができました。

実際に工場を拝見し、案にたがわぬ現場の方の熱心な目つきにその
秘訣を見たと思います。

「お客様の注文が終わるまでが仕事です」との感覚で仕事をして
おられるそうで、それはまさに梅原さんの考え方が社員に浸透して
いるからだと思いました。

またお話を拝聴して、梅原様の真剣さにずっとお話を聞いていたい
という気分になりました。梅原さんは会社のことを、とりわけ社員の
ことを何より大事に考えておられます。

そのためにはどうすればいいか。お客様にどう圧倒的なサービスを
提供するか考え抜いて、即日発送の超短納期を実現されました
そうです。そのお話には、「社長の器が会社の成長を決める」と
いう言葉を思い出しました。

梅原さんとのお話を通して、経営者としての貴重な心がけを
たくさん頂きました。

「『大変』という言葉を経営者は使っちゃいけない」
「数字はいい時も悪い時も見せる」
「お客さんの無茶を聞いてこそ存在感がある」
「今日と明日では大きい違い」
「経営者は現場に入る。経営は頭の中でやればいい」
「経営者が自らの襟を正す。社員は一挙一動を見て育つ」

梅原さんにとっては当たり前のことかもしれませんが、改めて
ハッとする言葉ばかりでした。

なかでも一番心に残った言葉は「ウチは製造業だがサービス業」です。
現場作業員の「お客様の注文が終わるまでが仕事です」という
言葉は常にお客様の目線に立っており、梅原さんの言葉を裏打ち
するものだと思いました。(次回に続きます)

★―――――――――――――――――――――――――――★

弊社代表取締役 高石秀之のブログ「ゴムのヒント」更新中!
まじめな仕事の話から、趣味の話まで
http://www.takaishi-ind.co.jp/blog/?mail101110

□■□――――――――――――――――――――――――――
■□ [3]「高石工業開発型ブログ 伸縮自在」より
□――――――――――――――――――――――――――――

今回から伸縮自在の担当になりました営業部の福井です。
少しでもわかりやすい内容でお伝えしたいと思いますので
よろしくお願いします。

今回からの伸縮自在のテーマは「高石工業の開発会議」です。
会議の流れを半年間にわたり紹介してまいります。
第一回目の今回は営業部の開発会議前の模様をお送りします。

営業部では毎週営業会議を行っています。
そこでは社内・社外の活動日程や今後の行動について会議
などを行います。

今回の件に戻りますと、これからの高石工業はどの様に
進めればお客様のお役立ちになり、私どもの成長にも
繋がるかをテーマに考えました。

内容については以前から取り組めたら強みに出来ると
考えていたことだと聞きましたが、営業部だけが一人歩きを
していても、話が進むことはあり得ません。
技術部との共同になってこそ進みます。

そのため今回はテーマを決めた後に、どの様にして技術部に
説明するのかを話し合いました。
その結果、まずは営業部の考えを聞いてもらおうという所
から始めることになりました。

その会議では、プロジェクトを始動する前の今後の行動予定や
営業部がやるべき事を話し合いました。

この話を一緒に進める技術部に提案し、同意してもらえれば
何よりの強みになります。

今後は技術部の意見や見解をすり合わせて進んでいきます。

と言ったところで
今回は簡単にですが開発会議を開くまでの営業部の行動に
ついてお送りしました。

次回は開発会議の内容についてお伝えします。

★―――――――――――――――――――――――――――★

● 当社の「研究・開発への取り組みの様子」をお伝えする
「高石工業開発型ブログ『伸縮自在』」もおかげさまで好評です。
 こちらは隔週月曜日に更新!
http://www.takaishi-ind.co.jp/jizai/?mail101110

□■□――――――――――――――――――――――――――
■□ [4]「のびのびブログ」より 今月の担当は鳥取工場 呉松
□――――――――――――――――――――――――――――

こんにちは、鳥取工場のくれまつです。
約半年ぶりのブログで、少々何を書いていいやら戸惑い気味。
なので、今の私の状況を書かせていただきます。

このブログをよく読まれている方は、
“ん?”って感じられた方もおられるかもしれません。

私の所属が前は”製造部”だったのに、
今は”鳥取工場”となっている事に気づかれた方が
ひょっとしたらおられるのではないでしょうか?

そう、今、私は鳥取工場でこのブログを執筆しております。
と言うのも、9月の頭より12月いっぱいまでの4ヶ月間、
こちら鳥取工場において現場の研修をする事となりまして
単身赴任の状態でこちらでお世話になっております。

当初は8月からの予定だったのですが…、
実は8月の盆明けに胆のう摘出の手術をした事もあり、
(こちらについては、また今度のブログネタに取っておきます)
9月からとなりました。

手術後といった事もあり、
体調と相談しながらの現場研修でございますが、
今まで、
仕上・検査・包装・成形・金具処理・金型交換
等の経験をさせていただきました。

今まで大阪では、
作業標準書・社内規格等の文書作成・改訂を
担当させていただいていたのですが、
今回の研修の中で、いかにその作業が現場の事を
理解していないものだったのか。
と、気付かされました…。

いや…
会社のよろしく無い所だけに
正直に言っていい事なんだか戸惑いますが…
カットするのか校正かけるのかは
検閲官であられる編集長殿に委ねましょう!
(今回はそのまま掲載します。←編集担当)

<次週に続く>

★―――――――――――――――――――――――――――★

●社長に負けじと社員も「社員の『のびのび』ブログ」を書いています!
社員一人ひとりの横顔と仕事に取り組む様子をぜひご覧ください。
毎週木曜日に更新!
http://www.takaishi-ind.co.jp/nobinobi/?mail101110

□■□――――――――――――――――――――――――――
■□ [5]今月の気になる商品ご紹介
□――――――――――――――――――――――――――――

今年も日経トレンディが『2010年ヒット商品ベスト30』を発表
しました。
まずは、その30アイテムをご紹介します。

『2010年ヒット商品ベスト30』

1位 食べるラー油
2位 3D映画
3位 スマートフォン
4位 プレミアムロールケーキ
5位 ipad

6位 ポケット ドルツ
7位 低価格LED電球
8位 チンしてこんがり魚焼きパック
9位 ハリナックス
10位 1杯でしじみ70個分のちから

11位 平城遷都1300年祭
12位 アタック ネオ&トップ ナノックス
13位 ルルド マッサージクッション
14位 Pocket WiFi
15位 怪盗ロワイヤル

16位 鮮度の一滴
17位 エアマルチプライアー
18位 ジガゾーパズル
19位 NEXシリーズ
20位 共同購入クーポン

21位 フリクションボール ノック
22位 キリン 午後の紅茶 エスプレッソティー
23位 バンド1本でやせる! 巻くだけダイエット
24位 Big America
25位 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

26位 香る防虫剤
27位 JANJANソース焼そば
28位 角ハイボール缶
29位 ミルミル
30位 アナログトイ

このランキングは同誌が、「売れ行き」「新規性」「影響力」の
3つのファクターを独自に分析し、順位付けをしたものです。

確かに今年1年、目にしたものだと思いますが、中にはまったく
見たことも聞いたこともないものもありますね。

残念ながら一つひとつを説明するだけのスペースがないので、
「知らないなぁ。」というものがあれば、周りの方に聞いて
みてください。

ちなみに、このランキングと同時に『2011年ヒット予測ランキング』
というものも発表されました。

日経トレンディが2011年に流行ると予測した第1位は、
「得するジオゲーム」
でした。

これもご説明するスペースがないので、ご興味のある方はぜひ
インターネットで調べてみてくださいね。

以上、今月の気になる商品ご紹介でした。

□■□――――――――――――――――――――――――――
■□ [6]高石工業ニュース
□――――――――――――――――――――――――――――

どんなことでもそうですが、ものごとを確実に、遅延なく
すすめるためには、具体的な目標をかかげることが欠かせません。

弊社でも改善活動をすすめるため、「見える化ボード」の設置に
取り組んでいます。

例えば、「工場をショールーム化する」(どんなお客様がご覧に
なっても『きれい』だと思っていただける工場をつくる)ことを
目標にかかげるとすると、具体的にどのような工場を目指すかを
写真で掲示しています。

その写真もある会社の工場へ見学に出向き、許可を得て撮らせて
いただいたものを貼る事で「こういう工場にしよう」という
具体的な目標としています。

今ではどこの工場でも当たり前となった見える化ボードですが、
活動の定着化させる、また確実に結果を出すためにいろんな
工夫をしています。

□―――――――――――――――――――――――――――□
 編集後記
□―――――――――――――――――――――――――――□

11月7日は立冬でした。暦の上では「初めて冬の気配が現われてくる日」
とされていますが、冬というにはまだ少し早いですね。

まだまだ、サンマ、きのこ、柿、栗、新米、さつまいも、鮭、など、
秋の味覚が美味しい時期です。またお酒が好きな方にもいい季節
なのかもしれません。

「ついつい食べすぎて…。」とか「飲みすぎて…。」なんてことの
ないように気をつけないといけませんね。   (営業部 佐藤)

□―――――――――――――――――――――――――――□

―――――――――――――――――――――――――――――
■■■■■■■■■■
■□□□□□□□□■
■□□□□□□□□■
■□■■■■■■□■
■□■■■■■■□■
■□□□■■□□□■
■□□□■■□□□■
■□□□■■□□□■
■□□□■■□□□■
■□□□■■□□□■
■□□□□□□□□■
■■■■■■■■■■
発行:高石工業株式会社
〒567-0897大阪府茨木市主原町3-18
TEL 072-632-3365(代)FAX 072-635-1287
web http://www.takaishi-ind.co.jp/
メール otoiawase@takaishi-ind.co.jp
ールマガジンのバックナンバーはこちらから
http://takaishi-ind.co.jp/mailmagazine/backnumber01/
社員ブログ「のびのびブログ」
http://takaishi-ind.co.jp/nobinobi/
開発型ブログ「伸縮自在」
http://takaishi-ind.co.jp/jizai/
 
―――――――――――――――――――――――――――――